ハイリフトトラクターとはトラクターのカプラがアームによって持ち上がる構造を持つトラックで、トレーラー側を傾斜させる機能を持ちます。
この機能によりトレーラー内にある荷物を人手ではなく重力による自然排出が大量に行えるため、穀物や肥料、飼料などいわゆるバラ物の運搬、また土砂や廃棄物の運搬に適しています。
ハイリフトトラクターがトレーラーを傾斜させられる角度は41〜45度、最後尾車軸を中心にリフトアップさせる方式で、トレーラー最前部の高さは5〜6mまで上がります。
動力はトラクター側のエンジンから抽出しますが、リフトアップした状態のまま公道を走ることはできません。
ハイリフトトラクターが活躍するのは主に輸送基地と港湾内の往復ですが、リフトを下ろした時の状態は一般的なトラクターと変わらないのでトラクターのなかでも需要の多い車種ですが、その分、価格も高くなりメンテナンスの頻度が多くなります。
一般的なハイリフトトラクターはリフトのアームの長さが決まっているのでトレーラーが長くなるほど傾斜角は緩やかになります。
このため、公道を走れるハイリフトトラクターが牽引するトレーラーは20フィートが標準ですが、公道ではなく作業構内専用になるとトレーラーも長く設定できることから全長40フィートの海上コンテナを搭載できるトレーラーがあります。
この長尺コンテナを傾斜させるハイリフトトラクターはリフトアップ機能が大幅に変更されており、最大45度、トレーラー前方を約8.3mまで持ち上げる構内専用車種もあります。
トラクター&トレーラーの連結部分を第5輪と呼びます。けっして5番目の車輪という意味ではなく、接地しているタイヤ以外に荷重がかかる場所という概念的な呼び名(当事者以外を第三者と呼ぶように)で、まだ車がエンジンではなく馬を動力としていた時代からの英語(Fifth wheel coupling)が直訳された用語となっています。
トラクター側のカプラ、トレーラー側のキングピンを連結させると、当然、トレーラー側の荷重の一部が連結部分にかかるため、この第5輪荷重は規定で定められており、一般的なセミトラクターは9.5t、海上コンテナは11.5tが標準となっています。
この第5輪荷重、規定がそのままトレーラーの最大積載量になるわけではありません。
車軸にも荷重が決められているので、たとえばトラクターが2軸4輪の場合、1軸当たり10tまで荷重がかけられることを含めて計算すると、第5荷重が9.5tならば単純に29.5tまで牽引が可能ということになります。
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